リックスレッドは文句なしの赤肉品種ですが、グリーンでそれに匹敵するような品種はないか検索していたところ、Durham's Emerald に到達しました。私がフィンガーライムを栽培するのは料理で果肉の利用が目的なので、果肉そのものの色を重視します。
日本で入手できる「グリーン系」についてざっと見たところ、以下のようにまとめました。
Tasty Green(ティスティグリーン):果皮は緑でも果肉はclear(透明)のよう。
Collette(コレット):サイトによっては「果皮はレモンイエロー、果肉は透明なシャンパン色」と言ってるサイトがオーストラリアにあるので、どれだけグリーンなのか不安。
Alstonville(アルストンヴィル):果皮は暗い緑から黒、果肉は半透明の淡い緑。
Durham's Emerald(ダラムズエメラルド):果皮は黒、果肉はエメラルドグリーン。
また、アルストンヴィルの最終的な樹高は地植えで3-4メートルとあるので、鉢植え管理は難しそうです。
ということで届いたダラムズエメラルド。
Finger lime: 'Durham's Emerald'
箱から出してみると、葉っぱがけっこう肉厚な暗い緑色でとても元気そうです。
タグは「ダーラム」となっていますが、私はイギリス式発音で「ダラム」で行きます(アメリカ人ならダーラム)。
アップでみると、肉厚な個々の葉っぱの勢いが分かります。ところどころに蕾もついています。
Flower buds appearing here and there
今年は花を観賞するだけでしょう。(先日ヤフオクで落札した赤実系苗は次々と花を咲かせていますが、どれもメシベのない不完全花ばかり。苗が幼いので仕方ないです。)10号鉢に植え付けました。
支柱もしっかり立てます。苗は2年生という表示になっていましたが、台木はそれより遥かに太いので、10号鉢で根っこを張らせれば本体も急速に育つでしょう。
将来、こーんな実が生ることを期待。
Hoping to see this in a few years' time.
以下の品種特性は、この↓ サイトを下へスクロールすると出てくるセクションからのものです。
http://citruspages.free.fr/australian.php
Durham’s Emerald
Durham’s Emerald originated in the Northern rivers district and was introduced into cultivation in 1994. A moderately dense medium shrub 2 metres high by 1.7 metres wide with a moderately open appearance. Axillary spines solitary, straight to 25mm long. Leaves are simple, obovate to elliptic, glabrous. Flowers white (with pink buds) approximately 10-15mm in diameter, Aug-Sept (AUS). Fruit a cylindrical berry, 4-8 cms long, 15-25mm in diameter, with firm black skin and emerald green pulp. ‘Durham’s Emerald’ is a heavy bearer during Summer to late Autumn, with continual light cropping all year around. Vesicles easy to extract. Accepted for registration February 2007.
Durham’s Emerald originated in the Northern rivers district and was introduced into cultivation in 1994. A moderately dense medium shrub 2 metres high by 1.7 metres wide with a moderately open appearance. Axillary spines solitary, straight to 25mm long. Leaves are simple, obovate to elliptic, glabrous. Flowers white (with pink buds) approximately 10-15mm in diameter, Aug-Sept (AUS). Fruit a cylindrical berry, 4-8 cms long, 15-25mm in diameter, with firm black skin and emerald green pulp. ‘Durham’s Emerald’ is a heavy bearer during Summer to late Autumn, with continual light cropping all year around. Vesicles easy to extract. Accepted for registration February 2007.
ダラムズエメラルド
本種は(ニューサウスウェルズ州の)ノーザン・リバーズ発祥、1994年に栽培用に導入された。枝振りはやや密生し、最終的な樹高は2メートルと中くらい、幅1.7メートルで開帳気味の外観。脇に生える真っ直ぐなトゲは1本ずつ出て、長さ25ミリに伸びる。葉の形状は卵型・楕円形などの単葉。花は白(蕾のうちはピンク)で、直径約10-15ミリ、8月-9月開花(オーストラリアで)。果実は円筒形のベリー(注:ここでは「berry」の厳密な定義に基づいて言っているだけのよう)で、果長4-8センチ、直径15-25ミリ、果皮は固く黒色、果肉はエメラルドグリーン。本種は夏から晩秋にかけて極めて多収、その他一年を通して断続的に少量の収穫ができる。小胞は容易に取り出せる。なお、品種登録は2007年2月に受理。