2018年5月25日金曜日

エルダーツリー  Black Elder tree



いい年してミーハー(死語?)なことはしたくないですが、エルダーフラワーシロップを作ってみたくて苗を注文してしまいました。例のロイヤルウェディングで出されたケーキの重要な香りづけのシロップです。実際、ケーキのレシピを見てみると、「なぁんだ、単にパウンドケーキにエルダーフラワーのシロップを入れただけ」と拍子抜けします。でも、とても良い香りらしいので、ぜひケーキで試してみたいです。

さっそく Youtube でシロップの作り方を見てみると、このドイツ人っぽい訛りの人のレシピが、材料の用意にはベストでした。(イギリス人のレシピでは必ずクエン酸も使っているので、私にとって自家製レモンだけのほうが手軽です。)
https://www.youtube.com/watch?v=tEscs-le41I&t=99s


ググったら、日本にシロップが輸入されていて通販で買えることが分かりましたが、それでも利用方法が豊富な苗のほうが良いと結論付けました。花はシロップ作りだけでなく、自然のイーストを含んでいるのでスパークリングワインも作れるし、衣をつけて揚げると美味しいスイーツになるそうです。実のほうは、煮て濃縮シロップやジャムにすると、カゼをひいたときの滋養強壮になるし、煮ることでアントシアニンが濃縮されるそうで、視力や老化防止に良いそうです。また、完熟果を覆う白いブルームのようなものは自然のイーストなので、やはりワインを作れるそうです。ただし、エルダーツリーは全草にシアン化合物を含んでいるそうです。それが、満開の花、完熟の実においては濃度が低く、加熱することで分解されるので問題ないそうです。また、完熟の実を少量なら生で食べても問題ないそうですが、食べ過ぎると、嘔吐・下痢を引き起こすそうで注意。


さらに注意すべきなのが、花や実を食用に利用できるのは、エルダーの中でも「黒」を意味する「ニグラ」とつく品種(英語では Black Elder )だけだそうです。


そこで品種に興味が湧いて調べると、ブラックエルダーは欧州から北米にかけて広く分布しているけど、近年になって、北米の(Sambucus canadensis)は欧州のブラックエルダーの亜種である、とされたそうです。欧州のは樹高が6mくらいになるのに対し、北米のは毎年ひこばえが出てきて株立ちになり、サイトによっては樹高は5-12フィートという記載がありました。


栽培上、唯一、心配なのは、クライメートゾーンが2-8となっていたことです。東京23区はたぶん9だと思うので、暑すぎるかもしれません。


ということで、今日届いた苗。


サンブカス・ニグラ(ブラックエルダー)です。ラベルの裏に、最終的な樹高は5mと書いてあったので、ヨーロッパ種のようです。
Sambucus nigra

午前中は水に浸しておいて、午後の4時頃に9号菊鉢に植え付けました。左側に伸びている枝を10センチほど切って、クシャクシャ揉んだあと臭いをかいでみました。エルダーツリーの枝は悪臭がするので、昔は枝を馬の首にぶら下げてアブ避けにしていたそうです。覚悟して臭いをかいだのに、何てことありませんでした。苗が幼いからかもしれませんが、普通に青臭い枝でした。




おまけ編

フェイジョアが咲き始めています。20年くらい前に初めてマンモスを植えたとき、開花は6月10日頃からでしたが、温暖化の影響でだんだん早くなっています。
Feijoa