2013年3月3日日曜日

南高梅 Nankou Ume

南高梅の開花がやっと始まりそうです。園芸店でこの苗と一緒に出荷されていた他の苗は、今日、行って見たら8分咲きに進んでいました。うちの苗は、植えつける前に徹底的に根洗いしたのが影響したのかもしれません。

以前育てていた豊後の花と比べると、白梅って、やはり地味ですね。実家の梅を思い出しました。
こういう梅の花しか見たことがなかったので、東京で初めて豊後を見たときは惹かれました。


こちらは露茜。棒苗で買った初年度の去年は半日陰の悪条件だったので、あまり花芽がついていませんが、何とか今年は初収穫したいものです。


南高梅への授粉樹になれば、と思って買った大盃は、もうほとんど花のピークを過ぎてしまいました。昨日までの大嵐でかなり散り始めました。
ここまで寸詰まりだと、花木としてあまり趣がないので、今年は間延びするように育てる予定です。

バイオチェリー、トパーズ Biocherry, Topaz

スモモがなかなか動き出しませんが、ここ2、3日の暖かさでほんの少し蕾が膨らんできました。

バイオチェリーは細かな緑色の花芽が見てわかるようになりました。(写真では見づらいですが。)
うちにあるスモモの中では一番最初に咲き、かつ多花性なので、他の品種への授粉樹として維持しています。


トパーズは地植えで8年目くらいなので、結構、主幹が太く、花芽も年々増えてきています。
スモモの中では秋姫が一番の好みですが、トパーズも結構美味しいです。(安いデジカメなので、焦点がズレています。)

2013年3月1日金曜日

麗紅の収穫 Reikou (tangerine)

今回の麗紅は不作でした。去年の秋に白い綿のようなカイガラムシがついて樹勢が落ち、年末までの間に長雨のたびに裂果がおきたり落果したりで、夏の終わりで12個あったのが最終的に4個に減りました。さらに、2週間前の寒波と大嵐で2個が落ちて、今朝の時点ではこの2個だけが木に残っていました。



写真左側のヘタ付きが今日収穫した2個、右側は2週間前に落果したものです。
大き目のもので150gを少し上回る程度なので、小さい2個はかなり小粒です。


大き目の2個を切ってみると、今年は随分とタネが多いです(去年は2粒だけ)。そういえば、ブラッドオレンジの両方とも開花が麗紅と重なったので、その花粉が着いたのでしょうか。今年の春からはブラッドオレンジを庭に下すので、来年のタネの入り具合を見てみたいです。

右側のは2週間も経っているので、細胞がクタッとしていて香りもないです。
対して、今日とったものは、個々の細胞に弾力性があります。味は両方とも甘味と酸味のバランスがよく、麗紅らしい濃厚な風味ですが、どちらかと言うととりたての方が美味しいです。来年からは追熟なしで利用しようと思います。

2013年2月28日木曜日

クリスマスローズ  Xmas Rose - yellow double

去年の冬に買ったクリスマスローズのイエローダブルにやっと花芽が上がってきて咲きだしました。
まだまだこれから花芽や葉芽が上がってきそうです。

去年の夏を越した後、10月に土を入れ替えしました。買ったときは開花中の苗で、そのまま植えつけたので、冬の前に根っこをほぐそうと思いました。鉢から出してみると根はコチコチに巻いていて、割りばしでほぐせるようなものではなかったので、根本を観音開きに切り開いて植え直しました。

この苗は花茎が短く真っ直ぐで、株全体がコンパクトにまとまりながら多花性なので気に入っています。


上の写真のように離れて撮ると、花弁の色が実際よりも白く写ってしまいますが、カメラを近づけて撮ると実物らしくなります。


花弁が開き始めたばかりなので、シベが未だ展開していません。あと2日後くらいが最も美しい時期になると思います。




こちらは買って来たばかりの八重のマーガレット小苗ですが、花が咲くたびにヒヨドリが花びらを食べて行きます。


こちらは去年の春に買った行者ニンニクですが、育てていて楽しくありません。宿根草は、通常、春から秋にかけて株が分裂して育つし、さらに、越冬した後は株の成長が顕著なところにやり甲斐を感じますが、この行者ニンニクは1本のままです。たぶん向う数か月のうちに、台所行きになるでしょう。

2013年2月5日火曜日

この一輪で Just one blossom but what fragrance!

レモンのポンデローザが咲き始めました。今日のところはこの一輪だけですが、それでも暖かい部屋の中では効果大です。部屋に入ったとたん何とも芳しくて、天国にいる気分です。柑橘類の花はどれも良い香りですが、私自身の好みとしては以下の順になります。

バレンシアオレンジ>ブラッドオレンジ>伊予柑>レモン、ライム>夏蜜柑>柚子>温州ミカン




こちらも今週中には開花しそう。


去年の10月開花後の2個の実は、大きい方でもまだ私の人差し指の頭と大して変わりません。このまま放置しておけば、4月以降に肥大するでしょう。

2013年2月2日土曜日

ブラッドオレンジ・マーマレード Blood Orange Marmalade

今週の月曜から水曜にかけて、毎日ブラッドオレンジの落果がありました。木曜日以降は1個も落ちていないのと、落ちた実はどれも果皮の色付きの少ないものばかりなので、完熟前の自然落果かもしれません。それにしても、予定したよりも時期的に早いので、収穫カレンダー上、モロとタロッコの収穫期をそれぞれ1月繰り上げて、2月と3月にしました。となると、4月はセミノールだけになるので、栽培リストから外していたスイートレモネードを復活させました。レモンでありながら、4月まで樹上完熟させると、普通に甘い柑橘として生食できるからです。必要に応じて、早取りしてレモンとして使うこともできます。

これで、まだ木に残っている実の数は、モロが5個、タロッコが4個になりました。

ザルの右側2個がタロッコで、果皮はネーブルオレンジと同じ色です。まだ落果していない実は、果皮が色付き始めています。


半割にしてみるとこんな具合です。タロッコは赤みが少ないし、モロに関しても、まだまだ色が足りないです。


絞った果汁をシャンパングラスについでみました。左のタロッコは、ネーブルよりもほんのちょっと風味が濃かったです。モロは大満足の風味でした。オレンジジュースを重たい味にして、そこへ花の香りを足したような風味でした。これなら誰でも楽しめる味だと思います。(数年前の3月に通販で取り寄せたモロは真に完熟だったので、強烈な風味で絞り汁が真っ黒でしたが、それも気に入りました。)



今回の落果した実は、マーマレードとして利用することにしました。昨日のうちに、スライスした皮を揉んで、ひたひたの水で一晩ねかせてあります。揉んで細胞を壊し、水との浸透圧でエキスが出るよう促します。果皮は、じょうのう皮を完全に取り除いてからスライスしています。

真ん中の果汁は、モロとタロッコを一緒にしてあります。右側のカップは、種を一晩水に浸してペクチンを出すためで、これを別鍋で数分間煮たあと、茶こしを通して皮を煮ている鍋に加えます。水分がかなり飛んだら果汁を加え、さらに水分が飛んだら皮が十分柔らかくなっているので、砂糖を加えます。マーマレードの出来上がりの見極めは、木ベラの裏側についた液体がポタポタ落ずに大きな水滴になると完成です。


マーマレードの鍋の番をしながらパンも焼いたので、さっそく味見しました。濃厚なオレンジマーマレード+適度な苦味 という印象で、とても美味しいです。


こちらは煮沸消毒したので何年でも保存可能ですが、向こう半年以内に消費すると思います。
色は予想したほど赤くないですね。来年からは、樹上完熟したモロだけを使って作りたいです。

2013年1月30日水曜日

取り木のやり直し Feijoa air layering re-done

去年の秋に、根元近くをタコ糸できつく縛って、そこから上の部分に水ゴケで取り木を掛けました。
でも、村長さんのフェイジョア取り木の成功例をデモンストレーションしていただいたので、早速私も真似してみました。

ポイントは、針金できつく縛ることのようです。2重に針金を巻いたあと、枝に食い込むまで、ペンチで何度も回転させました。まるで獲物の足をくわえたワニが、水の中で回転しているような光景です(ナショジオワイルド・チャンネルの見過ぎ?)。

この左側の枝は右のよりも充実していて、なんだか花芽のようなプックリもあるので、今年の秋頃に取り木が成功したら、来年の開花が期待できそうです。



水ゴケも少し増量して巻きました。このあと、遮光のためのアルミフォイルを巻いて完成です。



まだまだヒョロイ苗ですが、1月中旬の降雪でもバルコニーで平気でした。


グアバの現状  common guavas

今年はグアバで実験をしています。例年ですと、収穫後に軽く剪定しただけで越冬させますが、今年は11月末に、取り木をかけた1本の枝以外は、15cm以内に切りつめ葉っぱも全てむしり取りました。そうしたら12月中旬頃から、まずブラジルキンググアバに芽が吹いてきて、1月に入ると斑入りも芽吹き始めました。この違いは、たぶん、斑入りの台木の根っこがあまり機能していないので、木自体が殆ど成長しないのに加え、芽吹きも遅いのだと思います。台木に関する疑念については、取り木が成功して自根苗ができれば確認できるかもしれません。

実験に話を戻します。例年は、軽く剪定をして葉っぱはそのままで越冬すると、3月末には枝の先端に新芽が動き出します。そこで、さらに軽く剪定して栄養の分散を限定すると、枝の下のほうで伸びた新芽の第2-4節あたりに蕾が出ます。でもこの冬は、11月末に鬼剪定して葉っぱ無しで越冬するとどうなるか、見てみたかったのです。

結論: 常夏のハワイでは収穫直後の剪定のあとに出る新芽に蕾が出て年に2度開花するが、
     寒い東京では無理。

ただし、メリットもありました。鬼剪定のおかげで9号菊鉢の範囲内に枝がほぼ収まったのでスペース節約になり、今年はカーテンを張ることができたため、保温効果アップになりました。例年ですと、夜間はシャッターを降ろしてガラス戸を締めるだけでしたが、今年はスペースに余裕ができたので2重にカーテンを張っています。おかげで朝の最低気温は、直近の大型寒波のときでも8度を保つことができました。1日の時間加重平均気温は、余裕で15度をクリアしているはずです。

斑入りグアバも、去年の11月には取り木をかけたのですが、今日、フェイジョアの取り木と同じ方法でやり直しました。
斑入りグアバ (guava variegata)


新芽の第2節目以降に蕾が入っている場合、葉っぱが開く前のこの状態で既に判断できます。
これ↓は空です。


逆光線にならないよう、部屋の中で見るとこんな感じです。



ブラジルキンググアバは実生苗なので、自根で元気に育っています。11月末の鬼剪定のあと、ぐんぐん新梢が伸びてきました。

ブラジルキンググアバ (Brazilian guava - seedling)


壁を背景に見るとこんな感じです。下の方の坊主の枝から、4月に新梢が伸び出したら、蕾をもった芽があるといいなー、と淡い期待をしています。

2013年1月28日月曜日

雪化粧 Light snow fall

予報どおり、夜のうちに雪が降ったようです。粉砂糖をまぶしたような程度なので、午後の早い時間に消えましたが、めったに雪が降らない東京では話題になるのです。



数日前に、今年第一号の接木をしました。サルナシの枝を、地植えにした実生ゼスプリゴールドの小苗に接いでみました。乾燥防止に袋がけしておいて良かったです。


雪よりもショックだったのは、部屋に取り込んであるモロの実が1個、自然落果していたことです。
みかん農園の写真などを見ると、収穫時期には沢山の実が地面に落ちているので、これも自然現象なのでしょう。今年はモロかタロッコの一方を地植えにする予定ですが、冬を通して木枯らしに当たると落果も増えそうです。今朝落ちた実はモロとして十分赤いし、何より、香水のような素晴らしい香りがします。今回は、2、3日追熟させることにしました。
小鳥の反応を見てみました。






興味津々で雌が寄って来ましたが、少しかじったとたんにのけぞって、その後は私の手を舐め始めました。

2013年1月27日日曜日

デビルズフードケーキ Devil's Food Cake

私は低血糖症なので、朝は甘いものを食べないと動けません。それを言い訳に、いつも手製の菓子パンやケーキを朝食にしています。そこで今日作ったのはデビルズフードケーキです。

冬は台所が寒いので、オーブンを使うときはなるべく1度に2つのものを作るようにしています。
写真の向こう側にあるのは、ロールケーキではなく、伊達巻の生地を焼き上げたところです。これを巻き寿司用のすだれで硬めに巻いて、一晩冷蔵庫で寝かせると出来上がりです。甘党なので、伊達巻は正月以外でも作ります。
手前は、オーブンに入れる準備のできたデビルズフードケーキのドロドロ状態です。



薄力粉200gで、直径21cmのエンゼル型にちょうど収まるように焼き上がります。

焼きあがったら粗熱をとり、型から出してケーキクーラーの上で完全に冷まします。

チョコレート200gと生クリームでデコレーションをし、くだいたナッツを裾にまぶします。
チョコレートは慣れないとテンパリングが難しいですが、何度もやっているうちには、特定の作業のために適した状態が何秒間か続く瞬間があるので、それをキャッチできるようになります。



早速、ひと切れ味見です。



外側のデコレーションをする前に、水平にスライスしてチョコレートクリームを塗り、サンドイッチしてあります。フラッシュを使ったので薄茶色に見えますが、実物は黒に近いです。苦味を出すためにチョコレートだけでなくインスタントコーヒーも生地に入れました。また、デビルのイメージで、チョコレートクリームにラム酒も使いました。明日の朝から酔っ払うかもしれません。


2013年1月26日土曜日

大盃  ume: Oosakazuki

花梅の大盃(おおさかずき)を昨日の夕方に買いました。
南高梅の授粉樹候補としては、うちの露茜に加え、斜め向かいの公園にある白梅(2月中旬開花)と、お隣の豊後梅(3月末-4月上旬)が身近にあります。しかし、もし来年以降の開花時期が合わない場合、小さな鉢植えの苗があれば日陰に移動するなどして調整できると思ったからです。

大盃は紅梅のひとつで、一重の花柄は3-4cmと大きく、強香、多花性、樹勢強だそうです。
あるサイトの梅園の写真では、大きくなった実の写真も載っていたので、実がつかないわけではないようです。品質的に梅レベルなら、ジュースとして利用するかもしれません。


開花期の範囲内に南高梅が入れば、あとは鉢を移動して調整できます。


お店にあったどの苗も、うちの南高梅よりも蕾が進んでいたので、家へ連れ帰ったのは、なるべく蕾の展開していない苗です。

こういう花が咲くそうです。(あっ、値段は1、950円でははく、1、600円に値下げされていました。)



盆栽仕立ての苗だったので、根鉢の厚さが5cm位しかなく、しかもカチカチでした。バケツにはった水で根洗いしようにもレンガのように硬いので、中途半端なほぐし方で終わり。新たな根っこが充実した2年後位に、根の仕立て直しをする予定です。とりあえず9号鉢に植えました。
今朝の1時に、古いシーツで幕張りをして年に一度の石灰硫黄合剤の散布をしたので、この苗も一緒に消毒しました。


ちょっと掛け過ぎで、見栄えが悪くなりました。花弁への悪影響がなければ良いですが。