2014年5月18日日曜日

ベルガモットの花  Bergamot - a single flower

花とは言っても1輪の花だけです。今年の2度目の積雪で、V字型だった木の半分がもげてしまったのと、葉っぱの大半を失ったのとで、体力が落ちたかもしれません。おまけに、去年の秋からは地植えにして、その場所が隣家の樹木で日陰という悪条件なので、今年の春の新芽が出るのも随分遅かったです。このスポットは、去年の秋まではポポーのNC-1が元気に育っていた場所ですが、地中海出身のベルガモットには日陰過ぎるのかもしれません。唯一の頼みは、ベルガモットの実止まりの良さです。去年は初開花を期待して毎日花を探していたのに1輪も見つけられずに諦めていたら、いつのまにか1個だけ実が成っていたので、相当、実止まりのよい品種だと思っています。

そこで、今咲いているこの1輪が今年の実として成長するか、これから観察です。結実を確保するために、今開花中のリスボンレモンの花粉を、柱頭に粉が吹くまで着けておきました。種だらけになりそう。

去年成った実の味見をしたとき、あまりの強烈さにびっくりしましたが、飲み物や料理に利用しているうちにすっかり気に入りました。レモンとは全然異なる果汁なので、ベルガモットの代用としてライムを買って使いましたが、全然物足りなくて使い物になりませんでした。

今年は種無しカボスが初開花に至り、今幼果が育っているので、これも味見が楽しみです。耐寒性や実止まり、果汁の特徴などを考えると、うちではベルガモット、種無しカボス、種無しユズ、レモン、カラマンシーで、料理やマーマレードなどに足りると思います。以前育てていたライムは、実止まりが悪い上に風味はかなりレモンに似ていたので、スペース難のうちでは非効率でした。

Bergamot

今ついている葉っぱのほとんどが今年の春に出た新葉なので、木が全体的に黄色く見えますが、着実に回復に向かっています。向かって右側の、枝がもげた部分がもう少し回復してきたら、隣に植えてあるアレンユーレカレモンの枝を引っ張って、寄せ接ぎしたいです。今年の冬に高接ぎをしたのは上手くいきませんでした。柑橘類で接ぎ木に成功したことありません。 
 

挿し穂を卒業  Guava cutting

ブラジルグアバの挿し穂が順調に育っているので、2本のうち大きい方を、肥料混じりのちゃんとした用土で植え替えました。去年の10月、深さ13cmほどの駄温鉢に鉢上げしたときは、挿し穂が腐らないように、鉢底の半分は赤玉土で、上半分は培養土にしてあったのですが、今回、鉢から出してみたら培養土の部分にだけ、根っこがびっしりと生えていました。この暑さのなか、1本植え替えしただけでヘトヘトになったので、もう1本の方は、夕方涼しくなってからにします。

この苗の葉っぱは、親苗では見たことない大きな葉なのと、主幹にあたる部分がグングン太っているようであちこち浅緑色の地肌が縦に露出しているので、とても良い状態の苗になっている気がします。
Brazilian Guava



暑いので、他の写真もまとめて記録。赤花サンザシのクリムゾン・クラウドが今年も開花しましたが、今年の花は随分と色が薄いので不満です。去年は「クリムゾン」の名に負けない紅花だったのに。
hawthorn, Crimson Cloud


この陽気では小鳥たちも暑そうです。右にいる雌のほうは翼を広げて少しでも涼しくなろうとしています。人慣れしたセキセイインコは、飼い主に対して「怒り」を表現したいときも、こうやって翼を広げますが、今日は暑さが原因。先代の雄は、私が忙しくて遊んでやれないとき、思いっきり胸を張って翼を広げ、目をつむって顔をそむけていました。そういうとき、神妙なふりして一生懸命謝ると、なおさら胸を張って翼を小刻みに震わせるのが可笑しかったです。

アンズの幼果  Young apricot fruits

アンズのサニーコットの幼果が順調に肥大しています。去年は1mほどの小苗にびっしり花が咲いてそのまま幼果がついたので必死に摘果しました。その後、樹高が伸びて栄養がそちらに行ったのか、今年の春はほとんど花がつかなかった印象で、摘果もせずに放置していたら、現在25個くらいの実が成っています。結局、収穫量は去年と同じになりそうです。

生食でとても美味しい実がなります。しかも、幼苗のうちから実をつけ、実止まりも文句なし。

Sunnycot
 

2014年5月11日日曜日

ジョーン・スクワイア & トリプルクラウン  Joan Squire & Triple Crown

ジョーン・スクワイアは、去年の収穫の後、地植えにして越冬しました。去年の秋に配達された当時の2本のツルに現在、花が咲いています。花と言っても、花びらの目だたない品種なので、あっと言う間に幼果に移行します。
raspberry: Joan Squire

今年の春に、真っ直ぐなシュートが2本出て来ました。二季成り品種なので、これらに秋果が着くよう、涼しいうちに施肥しておこうと思います。

トリプルクラウンも、去年の秋から地植えにしました。去年の夏の間に出た3本の太いシュートが、現在の苗になっています。10号鉢のときでさえ暴れたので、地植えだとどんなに広がるのか恐ろしいです。
blackberry: Triple Crown

蕾がそろそろ出始めました。

2014年5月10日土曜日

真昼の散歩

タイガはここ3週間ばかり、毎日ひとり遊びをしていたので、1階のリビングに置いてあったコットンロープ(左)がボロボロになっていました。クチャクチャにされて、臭~くなっています。右側のは私が仕事に使っている2階の小鳥の部屋に置き去りだったので、難を免れたようです。


仕事の納入の目処がついて精神的余裕ができたので、お昼ご飯前の散歩はたっぷり1時間半をかけて公園を歩きました。天気が良いので、あちこちで若い家族がピクニックランチをしていて、微笑ましかったです。タイガと私は迷惑にならないように、人影の少ない場所を選んで一休み。
クローバーの花の甘い香りが、なんとも子供の頃を思い出させて懐かしいです。



タイガは、おやつ!と見るや、私がコマンドを始める前に、「お座り」、「伏せ」を勝手にしてしまうので、私に従っているわけではありません。笑うと左ほっぺたにえくぼができます。

おやつをモグモグして、ちょっと間抜けな顔。

直射日光があまり暑いので、この後、ケヤキ林の日陰をさまよってから帰りました。

バラ: カザンリク & ハンザ

原種バラのカザンリクが咲き始めました。去年の夏は、西洋アサガオがはびこって、カザンリクの葉っぱが全て落ちたので枯れるかと思いましたが、冬を通して新芽が伸び出し、今ではすっかり元通りに回復しました。

このバラは精油の産地であるブルガリアのカザンラクが有名で、バラの名前もバラの谷の近くにあるカザンラクの町の名から一文字変えて付けられているそうです。毎晩公園で落ち合って一緒に帰る友人が、去年の4月にブルガリアでピアノコンサートを開いたときのお土産に、お約束のバラの精油を買って来てくれました。その一部をアルコールで薄めてオーデコロンを作って香りをかいだら、正に、うちのカザンリクの香りでした。当たり前ですが。

今、うちでは様々な柑橘類が満開で、そのうちのオレンジフラワーの香りとカザンリクの香りとで、一日中、高級な香水の香りが漂ってきます。カザンリクは、開花初日は濃いピンクですが、2日目は色が薄くなり、3日目には散り始めるほど短命な花です。日が昇って花が直射日光に熱せられると香り成分が飛んでしまうので、バラの谷では薄暗いうちから花びらの収穫作業を始めるそうです。

Kazanlik


 

こちら↓は、2月に届いたハンザです。新芽が伸びて、現在4個の蕾が確認できています。ハンザも強香のバラだそうで、楽しみです。左に写り込んでいるのは、除虫菊の仲間のピンク種です。
Rosa Rugosa Hanza
 

プルーン: ラストダンスの幼果

ラストダンスの幼果が順調に育っています。幼苗のときから実着きのよい品種なので、地植えにすれば沢山収穫できると思いますが、場所がないので10号鉢で管理です。接ぎ木が下手なのでまだできていませんが、ゆくゆくは地植えアンズのサニーコットに統合したいです。
スモモとは異なり、プルーンは葉っぱも美しいです。

2014年5月9日金曜日

東洋クワ

東洋クワが少しずつ熟し始めましたが、「明日の朝食べよう」と楽しみにしながら寝て、翌朝カーテンを開けると無くなっている毎日です。早起きの野鳥なのか、夜の間のハクビシンなのか、分かりません。

ハクビシンは、数年前にベランダで桃の鉢植え3鉢を育てていた頃、食べごろになると夜のうちに全て食べ尽くしていきました。秋にはプルーンのラストダンスも、15mm角の網の目に鼻面を突っ込んで、実を齧っていくありさま。悩んでいたところ、どこかのブログで「和犬を迎えてからはハクビシンが来なくなった」というのを見て、タイガが来る前は多いに期待していました。が、効果ゼロでした。現に、昨夜も、私が2階で仕事をしている間、ハクビシンが屋根の上を駆け回っていたのですが、タイガは1階のリビングで爆睡状態でした。せめて犬の存在だけでも誇示しようと、タイガの毛布を毎朝ベランダではたいているのですが、毛が散らばっていても忌避効果なしです。


そこで、今日ばかりは、夕方に味見することにしました。この品種は、収穫期序盤の実は、私が待ちきれずに食べるせいか、酸味もあって、とても美味しいです。後半の収穫は、かったるい甘さですが、その分、風味豊かになります。

仕事が忙しいとあまり遊んでもらえなくなるので、桑の実を取っているあいだ、タイガはそばにぴったりくっついていました。食べたいのか、差し出すと、

クン、クン、クン.......

要らないっ!
 
 
 
5月11日の収穫
 

させぼ温州が開花

今年初めて蕾がついいた、させぼ温州が現在、満開です。


初開花とは思えないくらい、びっしりと花が着いています。オレンジの花とは異なる甘い匂い。

セミノールが開花

2年前にコガネ子に根っこをツルツルにされて枯れそうだったセミノールが、何とか回復して苗らしい姿になりました。

花は、姉妹品種のミネオラのよりも随分小さいので、もしかしたら今年も実が成らないかもしれませんが、初収穫を目指して世話します。

2014年5月4日日曜日

下剋上

連休前から立て続けに仕事が3件入っていて、5月12日の最終納入日までは家で缶詰状態ですが、タイガの公園での運動だけはちゃんと確保しています。
私は疲労のせいか風邪をひいてしまったので、直射日光に当たるためにも、公園へ通っていますが、今ではすっかり初夏の景色になっていますね。


タイガは体が大きくなってから、早朝散歩の群のボスであるジュディー姐さんに下剋上を試みるようになりました。最近では互角か、むしろジュディーの方が押さえつけられる場面が出始めたので、ジュディーからはタイガに遊びを仕掛けてくることはめっきり減りました。





 公園の帰り道で、巨大な牡丹の花が咲いていました。

ピンクレモネード開花

斑入りレモンのピンクレモネードが咲き始めました。今日も日差しが強烈なので、葉っぱがしなっています。開花すると普通に白い花になるので、この品種は蕾の状態のほうが美しいと思います。
去年は2個だけ実を着けましたが、今年は5個くらいは、と期待しています。

ミネオラ開花

棒苗で購入して、根っこの活着が悪くて一旦は枯れかけたミネオラオレンジが、去年を通して回復に向かいました。去年の秋に、枝のうちの1本を主幹として選んで支柱をしたら、何とか苗らしい姿になり始めました。花数も十分あるので、今年は1個くらいは成らしてみる予定です。

グアバ新顔

これは10日ほど前に届いたのですが、仕事が忙しくてUP しないままでいました。
仕事の息抜きにネットサーフしているうちに見つけてしまって、そのままポチって、ネットバンキングで決済したので、椅子から腰を上げることもなく全ての手続きが済み、配達されました。便利すぎる世の中です。

お店の説明によると、協力関係にある地元の生産者さんが育てた「赤実」グアバ苗だそうです。ただ、実生苗なので、いつ開花に至るか分かりません。

梱包は、最高の出来上がりでした。1個箱詰めするのに30分もかかるそうで、実際に届いたものを開けてうなづけました。

根っこの状態を確かめたくて鉢から出してみたら、苗の出荷直前に7号の化粧鉢に植え替えたもので、実際の根鉢は天辺で直径15cm弱のものでした。そこで、根をほぐして洗った後は10号ロングスリットに植え替え。

2014年4月20日日曜日

ビオレッタ&ロードス figs: Violetta & Rhodes

苗の更新のためにビオレッタの親株を処分した後、挿し木苗を去年の秋に地植えにしておきました。今も樹高60cmほどの小苗ですが、夏果が肥大し始めています。イチジクの地植えは初めてなので、矮性と言われるビオレッタがどこまで大きくなるか興味津々です。
Violetta
 

ロードスは、去年の夏に配達されたときは15cmくらいだったのがビュンビュン伸びて、9号菊鉢では窮屈になりました。根本から天辺まで、各節ごとに実がついています。同じ樹勢の強い品種でも、バナーネは鉢植えではこうはいきません。
Rhodes
 これ、葉芽ではなくて全部実ですが、乾燥する時期になればほとんどが落ちるでしょう。

ブドウ山椒に花  Japanese Pepper

去年の春に購入したブドウ山椒です。たぶんこれが花だと思いますが、だんだん黄色くなってきたので、ツブツブに変化する前(あるいは落下する前)に写真に撮って記録。
葉っぱの香りは、葉山椒や朝倉とは異なり、とてもまろやかで上品です。
Japanese Pepper
山椒は過湿も乾燥も嫌う気難しい面があるのと、鉢植えで衰弱していたので、去年の秋から地植えにしています。


毎年、草餅を作るためにわざわざ自分で育てているヨモギ↓です。犬を飼っていると痛感するのですが、道端のヨモギは何がかかっているか心配なので自家栽培です。

先日届いた常緑ヤマボウシ「月光」↓に新芽がふいてきました。街路樹のハナミズキは今が満開ですが、ヤマボウシの開花はもっと後になります。また、ハナミズキと落葉樹のヤマボウシの大きな違いは、ハナミズキはまず開花、その後で葉が出るのに対し、ヤマボウシはこれが逆の順になります。

庭の最も目の行かないスポットで冷遇されている「一才カラタチ」↓にも花が咲きました。植え替えもせず何年も経ちますが、毎年秋にはビー玉サイズの実がなります。漢方薬系の臭いが苦手なので利用したことありません。