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2024年4月26日金曜日

ナツメ:ひと月後 Jujube: One month on

 3月23日に届いた2本の棗苗のうち、1本は根っこの状態があまりにも悪かったので返品、あとに残った蟠棗は、一節を残して継目から25cmほどに切り詰めてから植え付けました。

注文の本命はこの品種であったこと、この品種を取り扱っているのは国内で1店のみ、などを考慮して賭けに出ました。とにかく生存を確保するために、根っこへの負担は節一個だけに限定しました。気候が暖かくなって複数の節が動き出すと根っこから送られる水分や養分が分散してしまう気がするからです。

Of the two jujube plants that arrived on 23rdh March this year, one of them had virtually no roots, and I returned it to the seller.  With the one I kept with me, the variety called 'Panzao', I cut it to about 25 cm above the ground leaving me with just one node.

When I placed the order, it was because I wanted this particular variety.  Unfortunately, there is only one shop in Japan that deals with this, so I could not look elsewhere even though I was not really happy with the roots it had.  In the end, I took a chance and cut the tree trunk short keeping one node only, so that the roots would concentrate on nurturing just this one node when the weather turned warm.  Nothing has happened yet but I am waiting patiently.


ということでこの↓一個の節に、望みの全てをかけています。
I am pinning all my hopes on this ONE NODE.

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以下は3月23日に苗が届いたときの写真。
These were the plants that arrived on 23rd March.

左が返品した「七月早脆王」、右が手元にある蟠棗。
The one on the left is called 'Early Crisp King', and the one on the right is 'Panzao' that I kept with me.

七月早脆王の根っこは、既に枯れていた部分を取り除いたあとは1本の棒状になりました。
With the Early Crisp King, after I gingerly removed the dead parts, only the tap root was left.  The tap root had no fine roots to start the growth of leaf buds, so I returned the plant to the seller.

2024年3月23日土曜日

ナツメ苗 Jujube plants

2月下旬に注文してあったナツメ苗が届きました。「蟠棗」と「七月早脆王」です。


土を振るい落としてみると、この状態。お店のサイトでは
  「お届け状態:1年生根巻苗」
となっていますが、表示とはかなり違います。


通常、右側の「蟠棗」の根っこの状態を見ても十分ショックを受けるところですが、左側の「七月早脆王」の苗との相対比較に影響されてか、左の根っこにばかり目が行きます。

さっと水ですすいで土を落としてみました。

「七月早脆王」の苗の根っこに執着して、ひとつずつ吟味していきます。

まず、一番太いA を剪定バサミで先っちょ3センチほど切ってみました。瑞々しいとは言い難いけど、少なくとも黒くはない。


次にBをかるく掴んでみると、あっけなくもげて来ました。切断面は真っ黒で元々枯れている部分です。

最後に一番細い根っこのCをチェック。

切ってみると真っ黒です。写真がボケたので、

もう一枚。

結局、「七月早脆王」の台木の根っこはこれだけになりました。この状態から苗が生存することはあり得ないでしょう。穂木が生きていて、5-6月頃に芽生えてきても、それは穂木に元から蓄積されていた養分だけで伸び出してくるのであって、根っこからは水分さえ供給されない。その結果、新芽が数センチ伸びたあたりで干からびて、養分を使い尽くした苗は枯死します。

根っこの切断面はオーソサイドに数秒間つけて消毒したあと、とりあえずバケツの水に浸しておきました。

2022年5月1日日曜日

ナツメなど Jujube etc

 去年の夏に鉢植えの大雪棗(スーパージャイアント)の枝を、地植えの新疆棗王に高接ぎしました。4か所のうち3か所が無事に越冬して、いまは直径1ミリくらいの小さな蕾が出ています。大実品種とはいっても鉢植えではまともなサイズの実が生ったことがないので、今年からは地植えパワーを発揮してほしいです。

I grafted 4 scions of a jujube called 'Super Giant' onto the Xinjian Jujube in the garden.  Super Giant is supposed to produce large fruits, as large as those of Xinjian Jujube, but not a single fruit with the plant growing in a pot.  Out of the 4 grafting, 3 survived the winter and they are now growing fast.  The Xinjian Jujube produced decent-sized fruits last year and I am hoping to see a similar result from Super Giant.

接ぎ穂にも勢いのある恒常的な枝が出ています。

去年はどのスモモ品種も豊作でしたが、今年は隔年性が出ているようです。今年から地植えにした彩の姫には1個だけ、エレファントハートも少な目です。マーキュリーに至ってはゼロ。
The plum trees are having a rest this year and I can see not so many young fruits.  Still, I am looking forward to these fruits on Elephant Heart which produces very delicious plums.


種無しスダチも、去年の鈴なりのあと今年は花が少な目です。
Seedless Sudachi also had abundant fruits last year and it is now having a rest this year.
スダチ苗を遠近で観察していたら、タイガが無言で「かまって」アピール。
As I was looking into the Sudach plant, Taiga had crept up hoping to get my attention.

そこで、買ってきたばかりのミニトマト苗を横においてカメラを向けたら何とか1枚撮れました。ミニトマトはどれも同じな印象ですが、今年のは「千果」という名前ので、甘くて豊産性だそうです。
So I placed the miniature tomato plant that I bought this morning and got a shot.

2021年10月6日水曜日

ナツメの食べ比べ Comparing Jujube Varieties

 今年1個だけ生った鉢植えの大雪ナツメ(スーパージャイアント)が半分色づいたので、待ちきれずにもいで来ました。ナツメは全面的に茶色になった状態よりも、半分色づいたのがサクサクして好みです。

写真左の3個は新疆棗王、右の1個が大雪棗です。

3 Xinjian jujubes (left) and 1 Super Giant (which produced only one fruit this year)


1個ずつ糖度を測ってみました。25.9度です。
Brix sugar content 25.9%

次のは36.9度。
36.9%

一番青いのは26.1度。
26.1%

最後に、大雪棗の糖度は何と46.4度でした。全部食べてみると、確かに大雪棗のが一番甘かったですが、私の舌では大して違いがない印象です。しかも、全部食べたあとは、口の中の水分が持って行かれて急いで水を飲みました。ナツメは、晩生のスモモが終わった後キウイのレインボーレッドが食べられるまでのつなぎ的な位置づけでしたが、これなら秋生りのイチジクを地植えにしたほうが良さそうに思えてきました。ビオレッタなら地植えにしても小さく管理できそうだし、夏果より秋果のほうが断然美味しいので。
46.4%    To be honest, I cannot tell much difference among them - they are all dry, though sweet.

2021年9月28日火曜日

新疆ナツメ王試し採り Xinjian Jujube

地植えとして初めての結実ですが、最近少しずつ色づき始めてきたので試しにとってみました。

なお、カタログのセールス文句で、「果汁がしたたる」とか「追熟が可能」というのは全くのウソです。果汁はありません。追熟に関しては、ナツメは収穫したら3,4日のうちに果肉が軟化して腐り始めるので、直ぐに生食するか、あるいは砂糖煮や乾燥果にするなどの処理が必要です。

Xinjian Jujube fruiting for the first time after being planted in the garden - as a potted plant, it produced lots of fruits 3 or 4 years ago.


ちいさい。でも色が綺麗で、新疆のナツメのことを総称のような表現で「紅棗」と呼んでいるサイトを見たことあります。バルコニーに鉢植えで置いてある和田玉棗も「紅棗」です。
ここまで赤くなる前の、実の半分くらい色づいた頃から味がのるので、その頃にもいで直ぐに食べるのが良いと思います。
Tiny, but nice red colour.


食べる前に糖度計を出してきました。あくまでも糖度計の数値ですが、46.0度。果汁もないのに、よく糖度計が反応したと思います。実際、甘いことは甘いし酸味もあるので、個人的には好きな食べ物です。
Even though it has little moisture, the sugar brixmeter indicated 46.0% sugar content.

念のため、もう一個とってきて計ったら39.7度で高糖度です(あくまでも機械の数値)。
I could not believe it, so I went into the garden and got another, which showed 39.7% sugar content - somewhat lower, but still incredibly high level.

2021年9月2日木曜日

雨で良く育つ幼果 Young fruits growing thanks to rains

 雨水を吸って幼果が肥大しています。これ↓はモロに高接ぎしてある田口早生。鉢植えだった頃とは比較にならない大実が毎年収穫できます。

Tangerine: 'Taguchi Wase', grafted onto blood orange Moro

これも田口早生の他の枝

こちらはタロッコに接いだセミノール
Seminole orange, grafted onto Tarocco

これは本体のタロッコ
Tarocco proper
タロッコ

タロッコに接いだ種無しスダチ
'Seedless Sudachi' grafted onto Tarocco

こちらは鉢植えで元苗の種無しスダチ
Seedless Sudachi, growing in a pot

地植えの新疆棗王にスーパージャイアントの枝を全部で4か所接ぎましたが、最後に動き出したのが開花しています。
I grafted 4 scions of 'Super Giant' jujube onto 'Xinjian Jujube' in July, and this is the last of the 4, at last flowering.

これは本体の新疆棗王で、どの幼果も在来のナツメの完熟果よりも大きくなっています。実の形はカタログ写真のとおり丸っこくなって来ました。たぶん「ハミ棗」で合っていると思います(「新疆棗王」というのは単に日本での流通名だと思います。)幼苗の和田ナツメのほうは今も花が咲いていますが、今年も結実なしのようです。
Xinjian Jujube's young fruits

2021年8月6日金曜日

ナツメの幼果 Jujube young fruits

 最近、地植えの新疆棗王に幼果が育っています。6月にスーパージャイアントと同時開花したときは毎日、梵天を持って花粉交換させたにも関らず結実ゼロでした。それが7月下旬に新疆ナツメ王だけ返り咲きがあって、今は幼果が成長中です。

とにかく生ってくれたので嬉しいです。

'Xinjian Jujube' plant with young fruits.  The tree flowered in June but resulted in no fruits.  However, after I cut some branches in early July, new shoots came out and had flowers.  Well, better late than never.

この↓生り方は、カタログ写真を彷彿とさせます。来年以降、本気出してきたらこんな枝がゴロゴロつくのでしょうか。
幼果のうちには既に収穫期の日本ナツメと同じくらいの大きさのもあります。

実は、7月上旬に「今年もダメかぁ!」と頭にきて、新疆ナツメ王苗を思い切って剪定しました。その直後に1シーズンだけの枝が急激に伸び出して蕾がついたかと思うと開花が始まりました。

ヤケを起こした剪定ついでに、切った枝先にスーパージャイアント(大雪棗)の枝を持ってきて接いでおきました。その枝から間もなく芽吹いて、今では花が咲き始めています。もしかして、地植えパワーでこのまま結実?と、わずかな希望をもって眺めています。
After I cut branches of the Xinjian Jujube, I grafted branches of 'Super Giant' onto it.  The scion soon produced new branches and now some flowers are starting to open.  What is more, I can see a permanent branch as well.
しかも、芽吹いたうちには恒常的な枝も出ているので、来年以降の開花・結実の元となります。

これ↓は、上の枝の芽吹きを確認してから接いだ枝。こちらも蕾が出ています。地植えパワーのおかげだと思います。
This branch was grafted a few weeks later and now the new shoots have flower buds.

2021年5月29日土曜日

ナツメ開花 Jujube flowers

 ナツメの開花が始まりました。今満開なのはスーパージャイアントと和田玉棗の小苗。地植えにした新疆棗王は、まだチラホラ開花が始まったばかりですが、花のサイズは他の2品種のよりずっと大きくてしっかりしています。

スーパージャイアントは南側バルコニーに置いてあります。苗は去年になって急に成長して、おびただしい数の蕾が出ています。今年こそは、と期待しています。栽培初年度にビー玉サイズの実が数個生りましたが、甘くてとても気に入りました。うちにある品種の中で生食に最も適していると思います。

'Super Giant' with lots of flowers.  The plant grew significantly since the start of spring this year and I have never seen so many flower buds, so I am hoping that some fruits will come out of this.

毎日、様々な小さい虫がやってきて花の上を這いつくばっているので、いくらかは授粉に役立っていると思います。それにしても、花は良い香り。
The scent of the flowers is unbelievable.


東側バルコニーの和田玉棗。苗が小さいので花数は少ないです。
'Hetian Jujube' plant is still tiny.  This variety produces very large fruits but I personally feel that this variety is better as dried rather than eaten fresh like the Super Giant.

これら3つの丸いのは、開花直後の状態。このまま緑色で2週間ほどたてば結実の希望がもてますが、3-4日のうちに色がクリーム色になると、落ちます。
These 3 round things are how they look just after flowering.  If pollination was successful, they will remain green for weeks but, if they turn pale, they will fall off.