ベニスジヤマユリ(紅筋ヤマユリ)は、普通のヤマユリが変異したもので、普通のヤマユリの黄色いスジの部分が赤色になるものです。ただ、山野でごく稀に発生する変異種なので、赤色の入り具合は千差万別で、Googleの画像一覧で見ると、ソルボンヌのように花びらのほぼ全体にまで赤またはピンクが広がるものもあるようです。個人的には、赤色が淡く入るのが好きなので、以前は画像を眺めているだけでしたが、偶然、オクで交配された種子が出ているのを見かけました。
落札したのはこの↓ 花の種。ベニスジヤマユリと普通のヤマユリを交配させたものです。「交配」といっても、あくまでも本物のヤマユリどうしなので、ベニスジヤマユリに似たオリエンタルハイブリッドの「デイジー」や「タイガーウッズ」とは別ものです。デイジーを「改良山ユリ」として販売している業者があるせいか、デイジーをベニスジヤマユリとして紹介しているブログもあるようですが、遺伝子的には違うと思います。ちなみに、ベニスジヤマユリは病気に弱いそうですが、デイジーは病気に強いし沢山花を咲かせやすいようで、山野草にこだわらなければ、同じように美しいデイジーのほうが楽だと思います。
Yamayuri, extremely rare, red variety
出品者さんの許可を得て掲載
上の写真の花と普通のヤマユリの間にできた種なら、花の赤色は薄っすらと入るのでは、と期待して買いました。ただし、ヤマユリを種から育てる場合、発芽自体に年数がかかるようで、種を蒔いてから翌年、2年目、3年目と経つにつれ、発芽率が上昇するようです。目安として、種まきして1.5年くらいで発芽すると開花までに全部で約5年かかる覚悟をしたほうがよさそうです。途中でくじけないよう、上の写真を励みに育てます。
送られてきた種。左が落札した分、右は同じものをサービスで5個いただきました。
ちなみに、これ↓ が普通のヤマユリです(7月1日開花)。将来、この普通のと紅筋のとを混植して咲かせたら、かなり映えそうです。
Yamayuri, normal variety
ハマナス系のハンザが返り咲きしています。春の開花からなった3個の実のうち最後の1個を8月に入って食べてみたら、甘味も酸味も濃くなっていて結構、美味しかったです。将来、沢山なったら乾燥させればもっと濃い味になるはずなので、ローズピップティーにするのが楽しみです。
Rosa rugosa "Hansa", autumn flowers