2013年10月2日水曜日

ジョーン・スクワイア  raspberry: Joan Squire

タキイで注文してあったラズベリーのジョーン・スクワイアが、夜の8時近くになって前触れもなく届きました。通販サイトの表示では、発送時期は10月中旬から12月となっていたはずなので、不意打ちに会った気分です。今、家の屋根や外壁の塗装工事をしている最中なので、園芸資材は狭い庭の隅っこに山積みになっていて、そこへ到達もできない状況です。

とにかく、箱を開けてみました。苗の値段は決して安くありませんでしたが、あまり流通していない品種にしては悪くないのではないでしょうか。
Joan Squire

苗の先端を見ると、蕾まで着いています。さすが、二季成り品種です。

ジョーン・スクワイアは、スコットランドで「グレン」シリーズを開発したDerek Jennings博士が、いったんはイングランドの美しいケント州に引退したものの、退屈なあまり地元の種苗開発業者とパートナーシップを組んで新たに作出した「ジョーン」シリーズのひとつです。

大実で二季成り、しかも個々のツブの皮がしっかりしているので、完熟でもつぶれにくく輸送に耐え、また冷凍にも最適だそうです。気になる樹高に関しては、カナダのサイトによると、平均で128cm、標準偏差は17.79cmだそうです。これは、あくまでも統計上の話なので、現実には1標準偏差を飛び越えて2m近くになるかもしれないし、あるいは数十センチになるかもしれません。また、風味は実際に収穫してみないと、日本の気候でどうなるか分かりません。

なお、このブログでの表記は、英語の発音ルールに従っているので、通販会社のカタカナ表記とは異なります。Joanは女性の名前で、「ジョン」ではなく、短めの「ジョーン」と発音します。 Squireは、ここでは苗字ですが、もともと中世には騎士の従者としての身分を表し、近世になると地方の大地主や銀行家、法律家など、地元の名士を指すようになりました。

Joanの名のついた有名人は、みな古い人達ですが、ジョン F. ケネディ大統領の弟と結婚したジョーン・ケネディ、女優では「ミス・マープル」で有名なジョーン・ヒクソンや、「嫌な女」の代表格のジョーン・コリンズ、また、オペラではソプラノ歌手として成功を収めて英女王からDameの称号を授与されたオーストラリア人のジョーン・サザランドなどが挙げられます。

他に似たような名前で、Joanne(ジョアン)、Joanna(ジョアンナ)があり、いずれも女性の名前です。