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2015年1月31日土曜日

ヨルダンとの友好  Friendship with Jordan






政治的なことには自分のブログで触れないようにしていますが、さっきPC版毎日新聞の記事(2015年1月30日、東京朝刊)で読んだ内容に心温まる思いがして、日記としてUPしました(無断転載です)。


ヨルダン友好の基盤

(前略)

日本とヨルダンの友好のバックボーンは皇室と王室の緊密な関係だが、あまり知られていない出来事がある。

 53年、エリザベス英女王の戴冠式がロンドンで行われた。当時、皇太子だった天皇陛下は昭和天皇の名代で参列したが、会場のウェストミンスター寺院に入ると、案内人からある席を示された。そこは序列にそぐわない席だった。終戦から8年、英国の対日世論は厳しく、そうしたことの反映と思われた。その時、「皇太子!」と駆け寄ったのがヨルダンのフセイン国王(当時)だった。

 前年国王に即位したばかりの17歳の国王は「私の隣にいらっしゃい」と、同世代の19歳の皇太子を自分の席に連れて行った。ヨルダン王室はイスラム教の開祖で預言者ムハンマドの血筋を引く由緒あるハシム家。英国は最前列の最上席を割り当てていた。当時の写真には、アラブ民族衣装のフセイン国王と皇太子が並んで最前列で式典を見守る様子が写っている。

 この出来事を教えてくれた元外交官は「国際社会の日本への視線がまだ厳しい時、フセイン国王が日本の名誉を救ってくれたことは忘れられません」と言う。両国の皇室と王室の緊密な交流はこれ以来である。99年2月、フセイン国王が亡くなり10カ月後、後継のアブドラ現国王を国賓で招いたのも、ヨルダン王室に対する敬意の表れだ。

 本稿の執筆時点で、人質と囚人の交換交渉の行方は定かではないが、両国友好の基礎を成しているものは知っていていい。』 



いくら王族は洗練されているとはいえ、あの状況にあって、17歳の(少年)国王のとった行動は大変勇気のあるものだったと思います。