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2013年2月2日土曜日

ブラッドオレンジ・マーマレード Blood Orange Marmalade

今週の月曜から水曜にかけて、毎日ブラッドオレンジの落果がありました。木曜日以降は1個も落ちていないのと、落ちた実はどれも果皮の色付きの少ないものばかりなので、完熟前の自然落果かもしれません。それにしても、予定したよりも時期的に早いので、収穫カレンダー上、モロとタロッコの収穫期をそれぞれ1月繰り上げて、2月と3月にしました。となると、4月はセミノールだけになるので、栽培リストから外していたスイートレモネードを復活させました。レモンでありながら、4月まで樹上完熟させると、普通に甘い柑橘として生食できるからです。必要に応じて、早取りしてレモンとして使うこともできます。

これで、まだ木に残っている実の数は、モロが5個、タロッコが4個になりました。

ザルの右側2個がタロッコで、果皮はネーブルオレンジと同じ色です。まだ落果していない実は、果皮が色付き始めています。


半割にしてみるとこんな具合です。タロッコは赤みが少ないし、モロに関しても、まだまだ色が足りないです。


絞った果汁をシャンパングラスについでみました。左のタロッコは、ネーブルよりもほんのちょっと風味が濃かったです。モロは大満足の風味でした。オレンジジュースを重たい味にして、そこへ花の香りを足したような風味でした。これなら誰でも楽しめる味だと思います。(数年前の3月に通販で取り寄せたモロは真に完熟だったので、強烈な風味で絞り汁が真っ黒でしたが、それも気に入りました。)



今回の落果した実は、マーマレードとして利用することにしました。昨日のうちに、スライスした皮を揉んで、ひたひたの水で一晩ねかせてあります。揉んで細胞を壊し、水との浸透圧でエキスが出るよう促します。果皮は、じょうのう皮を完全に取り除いてからスライスしています。

真ん中の果汁は、モロとタロッコを一緒にしてあります。右側のカップは、種を一晩水に浸してペクチンを出すためで、これを別鍋で数分間煮たあと、茶こしを通して皮を煮ている鍋に加えます。水分がかなり飛んだら果汁を加え、さらに水分が飛んだら皮が十分柔らかくなっているので、砂糖を加えます。マーマレードの出来上がりの見極めは、木ベラの裏側についた液体がポタポタ落ずに大きな水滴になると完成です。


マーマレードの鍋の番をしながらパンも焼いたので、さっそく味見しました。濃厚なオレンジマーマレード+適度な苦味 という印象で、とても美味しいです。


こちらは煮沸消毒したので何年でも保存可能ですが、向こう半年以内に消費すると思います。
色は予想したほど赤くないですね。来年からは、樹上完熟したモロだけを使って作りたいです。