2013年3月17日日曜日

西洋クワ&東洋クワ mulberries - European & Oriental

去年の秋に届いた改良園のカタログでこれ↓ を見てすっかりとりこになり、さっそく注文してしまいました(ページに折り目まで付いてしまったところがかなりダサいですが、何度も眺めていました)。本当は、「ブドウ山椒」の苗が入荷したときに、同時に発送される予定でしたが、どうしても待てないので、e-フラワーに電話で泣き付いて、桑苗だけ先に発送してもらいました。

以前育てていたポップベリーは、甘いものでも糖度が9度くらいだそうで、その甘い実自体、稀でした。カタログのとおりだと、この西洋クワはポップベリーの2倍の糖度ということになります。



で、今朝届いた箱を開けてみると、何だかちっさ~、という気もしますが、まあ、クワ科植物は成長が速いので、ちゃんと育てれば来年からでも開花するでしょう。(クロネコの配達員も、「すぐ大きくなりますよ!」と励ましてくれました。)

アップで見ると、もしかして今年ほんの少しでも味見ができるかも?と期待できそうで、今日からガンガン日に当てて行きます。


こちらは2011年の秋にe-フラワーから購入した東洋系のクワです。糖度が15度とのことで、これもポップベリーよりも遥かに甘いはずです。苗が到着して直ぐに新芽が展開し始めたので、2011-2012年の冬は無加温部屋で越冬させたら、過保護だったらしく、春に外へ出したとたんに花が全て落ちてしまい、収穫なしでした。今年はベランダで越冬し、今は各節に数個ずつ蕾が出ているので、初収穫ができます。

去年は屋内だったせいか、蕾も開花も白っぽかったですが、今年の蕾は茶色で丈夫そうです。

2013年3月16日土曜日

イチゲ&クリロー Anemone pseudoaltaica & Xmas rose

暖かくなって、イチゲが咲き始めました。私の田舎の富山県は雪国なので、東京での開花は1月ほど早いです。クリスマスローズを沢山育てていらっしゃる方から聞いたのですが、キンポウゲ科の花は不安定なものがあるそうで、このイチゲも年によっては八重咲きだったり、写真左の花のように一重になったりします。

去年買ったピンクのクリスマスローズ、今年は緑色っぽいです。

こちらも、去年よりも緑色が強いので、種は採らずに花が咲き終わり次第、むしり取っています。

こちらは去年、オクで買った5枚弁のゴールドネクタリー苗です。今年は葉っぱだけですが、株が随分太ったので安心です。また、ゴールドネクタリー苗は葉っぱが黄色のものが多いと聞きましたが、うちのは2年目の今も濃い緑色なので安心しました。

こちらは7枚弁のゴールドネクタリー。つい最近まで、去年の5月に出た葉っぱ1枚だけが残った状態で、生死も分からない状態でした。

でも、最近になって、根本に新芽が顔を出し始め、さらに、手前には去年の種から1個だけ発芽しています。7枚弁のセルフ苗のはずですが、育つかどうか。。。

ファントム  baby kiwi Phantom

正月に、サルナシのファントムを、地植えにしてあった実生ゼスプリゴールドに接いでおきました。ビニール袋がけにしてあったので、雪が降っても大丈夫でした。3月に入ってから鉢上げし、今は日当たりの良いベランダで管理しています。

台木の生命力が強く、何度も新芽をかき取っていますが、湧くように芽が出てきます。栄養を穂木に集中させるために当分これを続けます。写真がボケていますが、上の方に新芽が膨らんでいます。

アップで見ると、浅緑色の葉っぱがもうすぐ開きそうな状態です。

 
3月23日現在


一方、去年の8月に挿した枝は全て失敗で、今はカリカリになっています。

こちらは地植えのファントム。葉っぱの展開が挿し木と同じような状態です。
挿し木や接ぎ木のために枝を何度も採取し過ぎたので、ツルは地上1mも無い状態で、これでは今年も蕾が出ないかもしれません。

これは地植えにしてある実生ゼスプリゴールドです。期待どおり雄木であれば、早雄よりも開花が2,3日早いそうなので、黄肉系キウイの授粉樹になるはずです。サルナシの木肌とは違い、毛むくじゃらのツルです。

2013年3月10日日曜日

ブラッドオレンジ収穫  Blood Oranges harvested

ブラッドオレンジのモロに野鳥(たぶんヒヨ)が突いた跡があるので、これ以上のダメージを受ける前に収穫することにしました。1月中旬の降雪のとき以外、ベランダで直射日光に当ててきたので、黒味を帯びた濃い赤に色づいています。

うちのベランダは、長方形の家の東南にL字型についていて、長い方の南側では隣家との間で夏に高温乾燥になり過ぎるため、柑橘類に葉ダニが付きやすいです。東側は、家が坂の中腹にある地形で道に面してオープンな空間になっているので、風通しが良く、柑橘類には問題なしの場所です。


タロッコの方は色が比較的薄いせいか鳥害はなしでも、この際収穫。

陽光面よりも地面側の方が色ムラが少ないです。

3月ともなると完熟なのか、両方ともとても甘く、酸っぱさが全然気になりません。初成りで、追熟なしでもこんなに美味しいとなると、うちの柑橘類のなかでは最上位の位置付けになります。
 
切り分けてみると、モロの方は果物というより、牛バラ肉のように見えます。指先が赤く染まりました。
 

2013年3月9日土曜日

室戸早生の鉢上げ Muroto-wase recovering from beetle grub damage

去年の夏ー秋の間に、アイツの子によって根っこをツルツルにされた室戸早生は、ダメ元で庭に下して越冬させました。半分あきらめていたので、何度雪が降っても放置していましたが、生きていたようで、新芽が出始めました。(葉っぱの白い斑点は、バラ科果樹に散布した石灰硫黄合剤のとばっちりです。)


根っこを見ると、元の根が数センチしか残っていないところに、白いものが伸び始めています。


まだまだ絶対安静が必要なので、野菜用の用土に元肥なしで10号ロングスリット鉢に植え替えました。1週間くらい日陰で休ませてから、明るみに引き出す予定です。室戸早生は初収穫でも、クイーン長崎よりも糖度が高いように感じたので、これから大事に育てます。

2013年3月3日日曜日

南高梅 Nankou Ume

南高梅の開花がやっと始まりそうです。園芸店でこの苗と一緒に出荷されていた他の苗は、今日、行って見たら8分咲きに進んでいました。うちの苗は、植えつける前に徹底的に根洗いしたのが影響したのかもしれません。

以前育てていた豊後の花と比べると、白梅って、やはり地味ですね。実家の梅を思い出しました。
こういう梅の花しか見たことがなかったので、東京で初めて豊後を見たときは惹かれました。


こちらは露茜。棒苗で買った初年度の去年は半日陰の悪条件だったので、あまり花芽がついていませんが、何とか今年は初収穫したいものです。


南高梅への授粉樹になれば、と思って買った大盃は、もうほとんど花のピークを過ぎてしまいました。昨日までの大嵐でかなり散り始めました。
ここまで寸詰まりだと、花木としてあまり趣がないので、今年は間延びするように育てる予定です。

バイオチェリー、トパーズ Biocherry, Topaz

スモモがなかなか動き出しませんが、ここ2、3日の暖かさでほんの少し蕾が膨らんできました。

バイオチェリーは細かな緑色の花芽が見てわかるようになりました。(写真では見づらいですが。)
うちにあるスモモの中では一番最初に咲き、かつ多花性なので、他の品種への授粉樹として維持しています。


トパーズは地植えで8年目くらいなので、結構、主幹が太く、花芽も年々増えてきています。
スモモの中では秋姫が一番の好みですが、トパーズも結構美味しいです。(安いデジカメなので、焦点がズレています。)

2013年3月1日金曜日

麗紅の収穫 Reikou (tangerine)

今回の麗紅は不作でした。去年の秋に白い綿のようなカイガラムシがついて樹勢が落ち、年末までの間に長雨のたびに裂果がおきたり落果したりで、夏の終わりで12個あったのが最終的に4個に減りました。さらに、2週間前の寒波と大嵐で2個が落ちて、今朝の時点ではこの2個だけが木に残っていました。



写真左側のヘタ付きが今日収穫した2個、右側は2週間前に落果したものです。
大き目のもので150gを少し上回る程度なので、小さい2個はかなり小粒です。


大き目の2個を切ってみると、今年は随分とタネが多いです(去年は2粒だけ)。そういえば、ブラッドオレンジの両方とも開花が麗紅と重なったので、その花粉が着いたのでしょうか。今年の春からはブラッドオレンジを庭に下すので、来年のタネの入り具合を見てみたいです。

右側のは2週間も経っているので、細胞がクタッとしていて香りもないです。
対して、今日とったものは、個々の細胞に弾力性があります。味は両方とも甘味と酸味のバランスがよく、麗紅らしい濃厚な風味ですが、どちらかと言うととりたての方が美味しいです。来年からは追熟なしで利用しようと思います。

2013年2月28日木曜日

クリスマスローズ  Xmas Rose - yellow double

去年の冬に買ったクリスマスローズのイエローダブルにやっと花芽が上がってきて咲きだしました。
まだまだこれから花芽や葉芽が上がってきそうです。

去年の夏を越した後、10月に土を入れ替えしました。買ったときは開花中の苗で、そのまま植えつけたので、冬の前に根っこをほぐそうと思いました。鉢から出してみると根はコチコチに巻いていて、割りばしでほぐせるようなものではなかったので、根本を観音開きに切り開いて植え直しました。

この苗は花茎が短く真っ直ぐで、株全体がコンパクトにまとまりながら多花性なので気に入っています。


上の写真のように離れて撮ると、花弁の色が実際よりも白く写ってしまいますが、カメラを近づけて撮ると実物らしくなります。


花弁が開き始めたばかりなので、シベが未だ展開していません。あと2日後くらいが最も美しい時期になると思います。




こちらは買って来たばかりの八重のマーガレット小苗ですが、花が咲くたびにヒヨドリが花びらを食べて行きます。


こちらは去年の春に買った行者ニンニクですが、育てていて楽しくありません。宿根草は、通常、春から秋にかけて株が分裂して育つし、さらに、越冬した後は株の成長が顕著なところにやり甲斐を感じますが、この行者ニンニクは1本のままです。たぶん向う数か月のうちに、台所行きになるでしょう。

2013年2月5日火曜日

この一輪で Just one blossom but what fragrance!

レモンのポンデローザが咲き始めました。今日のところはこの一輪だけですが、それでも暖かい部屋の中では効果大です。部屋に入ったとたん何とも芳しくて、天国にいる気分です。柑橘類の花はどれも良い香りですが、私自身の好みとしては以下の順になります。

バレンシアオレンジ>ブラッドオレンジ>伊予柑>レモン、ライム>夏蜜柑>柚子>温州ミカン




こちらも今週中には開花しそう。


去年の10月開花後の2個の実は、大きい方でもまだ私の人差し指の頭と大して変わりません。このまま放置しておけば、4月以降に肥大するでしょう。

2013年2月2日土曜日

ブラッドオレンジ・マーマレード Blood Orange Marmalade

今週の月曜から水曜にかけて、毎日ブラッドオレンジの落果がありました。木曜日以降は1個も落ちていないのと、落ちた実はどれも果皮の色付きの少ないものばかりなので、完熟前の自然落果かもしれません。それにしても、予定したよりも時期的に早いので、収穫カレンダー上、モロとタロッコの収穫期をそれぞれ1月繰り上げて、2月と3月にしました。となると、4月はセミノールだけになるので、栽培リストから外していたスイートレモネードを復活させました。レモンでありながら、4月まで樹上完熟させると、普通に甘い柑橘として生食できるからです。必要に応じて、早取りしてレモンとして使うこともできます。

これで、まだ木に残っている実の数は、モロが5個、タロッコが4個になりました。

ザルの右側2個がタロッコで、果皮はネーブルオレンジと同じ色です。まだ落果していない実は、果皮が色付き始めています。


半割にしてみるとこんな具合です。タロッコは赤みが少ないし、モロに関しても、まだまだ色が足りないです。


絞った果汁をシャンパングラスについでみました。左のタロッコは、ネーブルよりもほんのちょっと風味が濃かったです。モロは大満足の風味でした。オレンジジュースを重たい味にして、そこへ花の香りを足したような風味でした。これなら誰でも楽しめる味だと思います。(数年前の3月に通販で取り寄せたモロは真に完熟だったので、強烈な風味で絞り汁が真っ黒でしたが、それも気に入りました。)



今回の落果した実は、マーマレードとして利用することにしました。昨日のうちに、スライスした皮を揉んで、ひたひたの水で一晩ねかせてあります。揉んで細胞を壊し、水との浸透圧でエキスが出るよう促します。果皮は、じょうのう皮を完全に取り除いてからスライスしています。

真ん中の果汁は、モロとタロッコを一緒にしてあります。右側のカップは、種を一晩水に浸してペクチンを出すためで、これを別鍋で数分間煮たあと、茶こしを通して皮を煮ている鍋に加えます。水分がかなり飛んだら果汁を加え、さらに水分が飛んだら皮が十分柔らかくなっているので、砂糖を加えます。マーマレードの出来上がりの見極めは、木ベラの裏側についた液体がポタポタ落ずに大きな水滴になると完成です。


マーマレードの鍋の番をしながらパンも焼いたので、さっそく味見しました。濃厚なオレンジマーマレード+適度な苦味 という印象で、とても美味しいです。


こちらは煮沸消毒したので何年でも保存可能ですが、向こう半年以内に消費すると思います。
色は予想したほど赤くないですね。来年からは、樹上完熟したモロだけを使って作りたいです。